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傘かしげ・肩引き・七三の道…

Log Days…
本土全体、寒波の襲来で、雪、雪で大変な状況のようだ。
ワタシも本土に住んでいた頃には、飛んでもない大雪に見舞われてモノ酷い状況に遭ったこともある。

北からの冷気は沖縄では水分になるわけで、連日の雨に悩まされ…。
傘を差す機会が多くなった。

そんな先日、野暮用で那覇の街を久々に歩いた。
メインの観光街を行き交う、その多くは当たり前に観光客。

用事の先の県庁周りの道は、さすがに観光客は少なくて、ほとんどは那覇の人に思えた。

皆一様に傘を差し、寒さに黙々と足早ですれ違う…。
時間的に少し多めの人通りがあった。

幅の狭い歩道を歩いた。
傘さえ差してなければ、難無くすれ違えるが、民家の塀やお店の看板が立っている。
車道との境界に柵も立っていて、もし出れば危ない上に、車の水しぶきに曝される。
どうしてもその幅で対向することになる。

何人かとすれ違う中…。

中年の女性だった。
ワタシは自分の傘を少し上にして片方に倒しながら、通過できる空間を作ろうとし…。
女性もそれに応じたように自分の傘を少し下げて、互いにちょっと会釈を交わしてすれ違った。
傘先からの雫で随分と濡れたが仕方ないことだった。

30前後の男性だった。
面と向かって進路も直線的に、傘をどうするような気配もなく急ぎ足で近づいてくる。
いきなり彼とワタシの傘先がぶつかり飛沫が飛んだ。
彼は、骨が絡んだ傘を強引に振りほどき、体の雨垂れを振り払いながら、黙って急ぎ足で去っていった。

若い女性と対面した。
女性はワタシの直ぐ前で立ち止まり、困惑気に睨み加減にじっと見ている。
彼女の本意ではなかったかも知れないが…。
「通れません」「そこ、どいて下さい」と言いた気に受け止められた。
避けて雨宿りできるような隙間もなく、ワタシは肩幅に傘をすぼめて空間を作り…。
彼女はそこを、大きめの傘を広げたままで通り過ぎた。
ズボンも靴も雨垂れで結構ビショビショになった。
ただすれ違い際に「どうも(済みません)」と言ってくれただけ、少しだけイラついた気持ちが癒された。

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ワタシの家系は、江戸時代の後期から続いていて、親父の代からも江戸っ子と自称して差し障りない。
当代で五代目、つまりワタシだが最後の当主でもある…。

ともかく…。
そういう家庭で、厳しく教えらえた日常の作法があった。
下町での隣近所の付き合い方や、粋な振舞い方とか、道行きでの作法も多かった。
爺さんも親父も”流儀”と言っていたはずだ。
流儀?作法?動作?何でも良いが、ワタシの身に沁みついた当たり前の癖というべきか習慣というそんなものだ。

「江戸しぐさ」…。
ワタシがそれを知ったのは14か15年前の公共広告機構のCMを見た時だった。
「江戸しぐさ」の名前は初耳だったが、それはほぼ、家で教わったのと同じものだった。

傘を差してすれ違う時、お互いが傘を外側に傾けて、濡れないようにし合う。
「江戸しぐさ」では「傘かしげ(傘傾げ)」という。
あるいは肩幅までに傘を畳む「傘すぼめ」て相手の通る幅を拵える。
鬼太郎に出てくる唐傘小僧のようになる訳で…。

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狭い道で真正面に、相対する同士が自分の左肩を側に寄せ合って、やや斜に向き合うようにすれ違う。
これを「肩引き」というのもご存じだろうか…。

もう一つ…。
道は真ん中を歩くのではなく、自分が歩くのは道の3割程にして、残りは他人の為に空けておく。
道を使う場合も同じ
…公共のあるいは緊急時に備えてのこと。
これも「江戸しぐさ」で「七三の道」というらしい。

「江戸しぐさ」は、江戸に集まる様々な人達のコミュニティの中で、お互いに仲良く平和に暮らしていけるようにと…。
その生活の中から培われた、主に商人の考えを元に広まった生活習慣だ。
文科省の教材に採用されたりと、現代に生きる知恵として役立てられようとしている。

ただ…。
歴史の研究者(達)は「江戸しぐさ」の由来を問いただし史料的な裏付けが全くない創作物で「偽りの伝統」だと言い…。
国語辞典の編集者も存在の裏付けが取れなかったと言う。
そういう学者さんの探究は別世界のこととして…。

悔しいことに、爺さんも親父からは直接に説明できないけれど、ワタシがこの二人から口伝で教えられた事実。
「江戸しぐさ」だの何のと関係なく、これは、大切な思い遣りの心、社会秩序や道徳に通じることだと思う。

沖縄には「ヤーナレ運動」があるが、同じようにどんどん広まることを望む。
凄く良い。大賛成だ。

もしもこれまでご存知でなかったのなら一度でいいから、どうか試してみて下さい。
例え一方通行でも、人と人のほっこりした関り合いに浸れるはずですから…。

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